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「植物の不思議:葉っぱはなぜ赤や黄色に変化するのか」

2025年12月18日(木)
コラムニスト

今年の夏は盛夏どころか猛暑、猛暑の連続でした。人も動物も植物もアップアップの状態でしたが秋から冬へと様変わりしました。人は寒くなると洋服を厚着していきます。針葉樹は冬になると少しですが葉を落とします。落葉樹は冬になると丸々と太った葉を落とし丸裸に。何故か?
私は街を歩くたび、植物とは不思議だなぁと。例えば、秋の景色を彩る樹木の一つ、イチョウ。身近な風景の中にありながら知れば知るほど不思議な存在です。イチョウはダーウィンの説によると「生きた化石」と言われるほど古い植物で約1億5000年前にもっとも繁栄し、その後の氷河期に衰退し、なお今も生き続けています。イチョウは中国原産の渡来植物で日本には平安時代から室町時代に渡来したと言われています。イチョウにはオスとメスがあり、雄雌異株(しゆういしゅ)。父が種を撒いて、孫の代(約25年後)で実ができるという意味があります。イチョウの葉には緑の色素のクロロフィル、黄色色素のカロチノイドが混在し、普段は緑のクロロフィルが多いが、秋になり気温が低くなると(8℃以下~)緑の成長だけが分解されて少なくなっていき、最終的にはカロチノイドだけが残り黄色になります。
紅葉は植物の防衛手段だと言われますが、不思議さがますます増していきます。

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