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“空海さんの真言密教”について

2019年02月25日(月)
コラムニスト

先日、東長寺さんで、案内ガイドをさせていただいていた際に、来訪の方から“空海さんが唱えた真言密教(しんごんみっきょう)”について質問がありました。
一言ではなかなか答えられない難しい内容ですが、小生が資料などを見てから簡潔にお答えしました。その概要をご紹介します。

空海さんは、法相宗(ほうそうしゅう)などの従来の“大乗仏教(だいじょうぶっきょう)“を「顕教(けんきょう)」とひとくくりに呼び、「密教」と明確に区別しました。

言葉だけでは語り尽くせない真理を、大日如来(だいにちにょらい)が直接解き明かすのが「密教」である、と主張したようです。

「顕教」の経典では、悟りを開くまでに途方もない時間が必要としていますが、「密教」は、いま生きているままで悟りを開くことが出来るという「即身成仏(そくしんじょうぶつ)」の立場をとっています。

「密教」の教えを空海さんに継承した“恵果阿闍梨(けいかあじゃり)”が入滅(にゅうめつ)したのち、空海さんが日本に帰国したのは、806年で、博多に帰着し、その教えを広めたものです。
簡単に記述してみましたが、ご理解いただけましたでしょうか!   以上

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