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コラム

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大博通り(タイハクドオリ)は、歴史を語る!

2016年12月01日(木)
コラムニスト

博多駅交差点から博多湾を目指して、まっすぐにのびる「大博通り」。
博多の町の大通りとしてつけられたその愛称で、博多祇園山笠(追い山)の通り舞台と
しても愛され、歴史の散歩道としても親しまれています。

福岡市市制百周年を記念して、JR博多駅を起点として海に向かう約2㎞の大博通りの
歩道18箇所に、弥生時代から近世までの各時代の特色を表すレプリカや写真などが
展示されています。展示は原則として大博通りの東側にあります。

博多駅からたどっていくと、弥生時代から近世までの博多の歴史を追うことができます。
国宝「金印」をかたどったモニュメント、蒙古襲来のときに博多湾に残された船の碇石、
古地図など、当時の様子や博多の町並みの移り変わりを感じることができます。

博多は昔から大陸に開かれた「国際交流都市」で、そこには大宰府(政庁)をのぞみ、
海側から大博通りをたどると、今も、海(港)~鉄道の駅~空港~大宰府インター(高
速道路)と、地政学的にも限りなく続く大事な”道”だということを感じます。

50年程前に新幹線の開通に合わせて、鉄道の駅を移転して「通り」は南に延びましたが、
その時に何故、駅をすり抜けて太宰府方面にまでに通じることを考えなかったのでしょう。

博多の成り立ちや先人達の知恵を考えたら、今の博多駅界隈の広がりは「博多」を閉じ
込め過ぎているように考えるのは、私だけでしょうか?

博多の魅力