多くの日本の仏教にとって、博多はその伝来の地であり、京都はその集大成の地と言えます。
先月(4月)下旬、福岡市博物館で始まった「聖福寺(扶桑最初禅窟)展」を見に行った翌週、京都を訪れる機会がありました。
当然、聖福寺展を見に行ったのは初めて博多に建てられた臨済宗の聖福寺が、京都の建仁寺でどう完成(醸成)したのか、その始めと終わりを知りたかったからです。
規模の大きさで言えば、博多は京都の五分の一くらいかもしれませんが、「始め」がなければ「終わり」もありません。栄西禅師が博多から始めた布教活動が日本中に広がって、最後に京都で大きな力となって結実した姿は感動的でした。
残念ながら時間の制約があって、空海が建てた東寺と聖一国師の東福寺まで見て回ることはできませんでしたが、博多と京都のつながりについて再認識した機会でした。
※「聖福寺展」の展示物もとても興味深いものがありました。是非、開催期間中にご覧に訪れてください。