先日、「博多ガイドの会」の町歩きで博多区内の小学生グループ(引率の保護者も同伴してます)を櫛田神社中心に案内する機会がありました。
いつものように楼門から入り、「干支恵方盤」から櫛田神社の創建、祀られている三柱の御祭神、…(ちょっと難しかったかもしれませんが…)と話していき、祇園山笠の飾り山のところにやってきました。
「みんなは山笠の追い山って見たことある?」と試しに聞いてみたところ、私にとってはビックリする答えが返ってきました。
その子供たちの答えというのが、「(博多祇園山笠の開催期間中に、)一度も飾り山を見に連れてきてもらったことがない」というものでした。
案内した子供たちは博多駅の近くに住んでいるわけではありませんが、地元の大きなお祭りを詳しいことは知らずとも、まだ一度も見に連れてきてもらったことがないというのは、地元ガイド(同じ博多の住人)としてとても残念なことだと思いました。
…ああ、でも、これって、「地元の人なら山笠は見るべきだ」と押し付けているのかな…?
自分が幼かった頃は、博多駅の近くに住んでいたこともあって、毎年のように飾り山見物に連れて行ってもらったものでした。特に「山笠がすごいお祭りだ」という感覚はありませんでしたが、飾り山の歴史と伝統が町の誇りのようにうっすらと感じられたものでした。
今、長崎を始め、別府も熊本も、鹿児島も、佐賀も…町歩きをしていない町を探すのが大変なくらい、その町の身近な観光に脚光があたっています。
是非、ひとりでも多くの地元の方々が自分の住む町の歴史や伝統に誇りを持って、町興しに関心を持っていただけたらな、と望む次第です。
◎櫛田神社 飾り山笠:見送り