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「古代の博多」 中山平次郎著を読んで

2013年01月16日(水)
コラムニスト

江戸時代から鴻臚館は博多にあったとの定説を覆して、福岡城内と推測する等、地域史に多大な足跡を残された中山先生の古代博多論の一端をご紹介します。

1)「日本書記」に博多の名が無く、「続日本紀」に博多津、博多大津の名があるが、陸地の名ではなく、博多湾を称した広漠たる名であるとの見解を持っている。奈良、平安時代前期までは博多に係る記述は全くない。

2)博多が都市らしき外見がみえるに至ったのは、貿易が官から民に転換して行く、平安時代後期と推測される。その頃、博多とよばれるようになったのは確実である。

現在の博多遺跡群の発掘調査では弥生時代前期の生活跡が発見されており、博多は2000年以上の歴史があることが確認されているが、中山先生は海外との交易都市としての博多の歴史は1000年と記述されている。

事実、博多は日本最古の海外交易都市です。海外交易1000年の歴史を持つ都市は他にありません。

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