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船乗り込み

2015年07月27日(月)
コラムニスト

今年も5月29日(金)午後1時から約2時間にわたって歌舞伎役者による『船乗り込み』があり,炎天下の中,乗船者も観客も汗をかきながらの大賑わいとなりました。
キャナルシティ博多で「出発式」を終え,直ぐ前の博多川に架かる夢回廊橋を渡って清流公園内の「船乗り場」に到着した役者等一行は,次々と10艘の船に乗り分けて1号艇から順に出発していく。そして最後の地元の三味線隊が乗り込んだ。
橋の上や河畔から声援する人,カメラを撮る人でごった返しながら,船が通過していくと今度は追っかけが始まる。
途中「博多ぜんざい広場」の前で10艘が止まり,川岸に整列して『6月博多大歌舞伎出演者』の紹介が,あの独特の長い節回しで行われ,一人ひとりが手を振って会釈する。
そこから再スタートして,10艘が一定間隔を保ちながら博多リバレインを目指して向かって行く。
次第に終点の博多リバレインに近づくと,道路上も橋の上も人・人・人で超満員。そして先頭の船が博多リバレイン横の「船着場」に到着すると下船が始まる。歌舞伎役者だけは「鏡天満宮」に参拝して,直ぐそばの「特設ステージ」へと上がり,一人ずつユーモアを交えて独特の口上で挨拶していく。全員の挨拶が終わると,博多座社長の「博多手一本」で式典全てが閉幕となった。
川舟は,柳川下りに使用される「ドンコ船」を借りたもので,式典終了後は直ぐ近くの川沿いから大型トラックにクレーンで積み込まれて柳川に帰って行った。
まだ「船乗り込み」を見たことがない方は,来年こそは是非見学してみてください。有名な歌舞伎役者を直前で見ることもできます。

 

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