櫛田神社の近くに築約100年の町家がある。一見商家のように見えるが、町家特有の奥行きの深い土間を通って奥に進むと、なんとそこは鍛冶場になっている!
鍛冶屋さんが火と地金・鋼と闘いながら作っているのがあの「博多鋏」だ。
福岡の伝統工芸品にも指定されているこの鋏、手に取ると適度な重みがあり、しゃきっとした切れ味が心地よい。手作りならではの味わいだ。昨今大量生産の鋏が世の中にはあふれているが、約700年前に中国から伝わり、改良を重ねて出来上がったこの鋏、伝統の技を受け継いできた鍛冶屋さんに頭が下がる。