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火難除け信仰の「古渓水」

2021年02月09日(火)
コラムニスト

福岡県も緊急事態宣言が3月7日まで延長になり巣ごもり状態が更に続くことになり好きな町歩きも暫くはお預けです。
解除になれば博多区奈良屋付近を歩いてみたいと思っています。この地区は博多の歴史が詰まっており、今回は『古渓水』について紹介します。

京都 臨済宗大徳寺117世住職だった古渓宗陳(1532~1597)は織田信長の葬儀の導師を勤め、千利休や神屋宗湛に受戒した高僧でしたが、秀吉の勘気に触れ博多に流されました。

博多での住居(大同庵)は博多区奈良屋町にあったとされています。住んだのは3年程ですが許されて大徳寺に帰山する際、恩返しに井戸を掘りその水が、当時火事が多かった博多の街で珍重され『火難除け 古渓水』と呼ばれ、現在も地域の人に大切に守られています。

帰京後、宗陳は秀吉に厚遇されたようです。

古渓宗陳は謎の多い人物です。歴史に興味のある方は訪れてみませんか。

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