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大乗寺千手観音の行方は?

2013年02月27日(水)
コラムニスト

太閤秀吉が九州を平定し、博多に新たな町割り(町造り)をした際に「博多七観音」を定めています。この七観音の中の一つに「大乗寺千手観音」が記述されています。

この大乗寺、既に「廃寺」となっており、現在は冷泉公園傍にその跡(勅願碑、地蔵菩薩碑)を残すのみです。

そして現在、博多区住吉にある妙円寺、ここには黒田如水公の妹(妙円)が祀られています。「妙円寺観音堂」は筑前国中三十三ヶ所観音霊場第一番札所と三番の札所でもあります。本来は三番札所だったのですが、大乗寺の一番札所を妙円寺が継いだため一番札所の朱印をここで発行しています。

妙円寺伝によれば「大乗寺の本尊、仏具、什物」皆引き移して本堂に本尊阿弥陀仏を安置したとあります。しかし、千手観音の行方は不明のままです。

なお、黒田家二代藩主忠之公は、大乗寺を自分が信仰する真言宗に改宗させ、荒津山に東照宮を招請する前も東照宮のご神影を大乗寺で参拝していたことが分かっています。本尊、千手観音は弘法大師作と伝わっています。

忠之公の菩提を祀る東長寺には千手観音が安置されています・・・・・

◎妙円寺

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