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利休釜掛の松

2023年06月12日(月)
コラムニスト

博多区の端っこ、境界さんぽコースで東区馬出の九州大学医学部内にある利休釜掛の松を案内。
ここは、1587年に九州平定を終えた豊臣秀吉が小寺休夢(黒田如水の叔父)、神屋宗湛らと茶会を開いたところ。
その際、千利休は秀吉の命により、この地の松に鎖を吊るして雲竜の小釜を掛け、白砂の上の松葉を集めて湯を沸かしたという。
当時、燃やした松葉から立ち上がるくすんだ煙の趣ある様子が、たいそう茶会に風情を添えたと言われ、現在の野点の起源と言われている。
近くの翁別神社の境内に「鏡の井」があり、この井戸は一度枯れたものを安倍晴明が復活させ、干ばつでも枯れることのない名水と伝えられ、利休はこの井戸の水を汲んで秀吉に茶を点じたという。

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