いよいよ今月半ば以降、「博多ガイドの会」の本格的な活動が始まります。
メンバーの中には既に「博多情緒めぐり」などで豊富なガイドの経験を持っている者も少なくありません。そんなガイドがお話する内容について、ご案内している最中お客様からよく「ガイドさんは何でもご存知ですね」と声をお掛けいただくことがあります。当然、ガイドとしてお客様にお話しする前に、ご案内箇所の説明についてその内容の下調べや確認、また新しい情報の収集をし、さらにガイドの練習を積み重ねた上でお客様の前に立ってお話をさせていただいています。
そんな〝ガイドの話ネタ〟についてですが、一度内容を覚えてしまえばそれで終わりというわけではありません。毎年のように新たな遺跡の発掘や古文書の発見等があって、私たちが覚えた過去の歴史が書き換えられることが当然のように起こります。そのため、ガイトの説明もそれに応じて修正や追加などして随時、更新しています。ガイドも日々のニュースにアンテナを張って、どんな新たな情報が発信されるのか注意しながら生活しているんですよ!では、昨年一年で私たちの身近な地域で発見された、あるいは、私が見聞きした新しい情報について、ここでいくつかご紹介します。
○一昨年の年の瀬が押し迫った時期(12月)に太宰府-二日市西鉄操車場跡地-で〝鴻臚館の客館跡〟が発見された。正しくは、「すでに発見されていた遺跡が綿密な調査の結果、客館跡だったと認められた」。
○同じく太宰府市の国分松本遺跡で日本最古-7世紀終わり頃-の「戸籍木簡」が発見され、その戸籍木簡には現在の糸島付近の旧地名が記されていた(7月)。
○福岡城むかし探訪館オープン&福岡城復元工事に向けて募金制度など全体構想が進展(11月)。※2014年のNHK大河ドラマも「黒田官兵衛」に決まりましたね!
○佐賀県吉野ヶ里遺跡の発掘調査が完全に幕(11月)。
○鉄砲伝来の年代について、今までの〝1543年説〟が1年早くなって〝1542年〟になる?※ポルトガル商船の記録には「2年続けて日本を訪れた」と記されていて、その2年目が1543年であることから、最初の渡来が1542年となり、このときすでに鉄砲は伝来していたと考えられる。-日本側の記述は1543年のみ-
○長崎県松浦市の鷹島神崎遺跡に沈む元寇船の詳細な調査がされて、その構造などが判明しつつある。次の調査は来年(2014年)に予定されている。