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「この前のことばってんよかろか?」

2013年02月04日(月)
コラムニスト

1月11日のことやけん「もーふるかばい」と言わんで下さい。
1が3個並んで大フィーバーではありません。

ここからは真面目に、博多の名刹承天寺(臨済宗東福寺派)が毎年1月11日に行う報賽式(ほうさいしき)を見学してきました。

この行事は、承天寺を開山した聖一国師(円爾・えんに)が宋での修行を終え、帰国途中の玄界灘で嵐に遭い、木の葉のように揺れる船上から一心に祈ると八幡神が現われ、その導きで博多の港へ無事たどり着くことができました。聖一国師は、これは筥崎宮の八幡様のお導きであったと知り、1月11日に筥崎宮へお礼参りを行いました。

以来、毎年1月11日には承天寺の住職が大勢の僧侶を従えて、聖一国師を助けた八幡様へのお礼参りを行い、今日まで770年間も続けられています。

当日は、一の鳥居まで神職が出迎え、神保老師(承天寺住職)以下20余名の僧侶が拝殿に上がり、聖一国師が奉納した当時の貴重品(砂糖と昆布)を奉納し、諷経(ふぎん、勤行)が行なわれました。全国的にみても非常に珍しい儀式に心洗われる思いがしました。

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