旧蓮池町は上呉服町から中呉服町に掛けての石堂川沿いにありました。
「筑前続風土記」には、
「蓮池町 家数21軒。むかし聖福寺の蓮池有し処なる故、町の名とす。」とあり、
この辺りは「袖の湊」奥の湿地帯であったと思われています。
藩政時代、黒田長政により集められた12の寺が地域にひしめいていましたが、
明治43年の市内電車線路敷設で2寺が立ち退きとなり、明光寺(曹洞宗)は吉塚に、
法性寺(日蓮宗)は千代町に移転し、現在は下記の10箇寺となりました。
善導寺、海元寺、正定寺、一行寺、選擇寺(以上5寺は浄土宗)、
妙典寺、本長寺、本興寺、本岳寺(以上4寺は日蓮宗)、入定寺(真言宗)。
妙典寺の前にある西鉄バスの停留所名「蓮池」だけはいつまでも残して欲しいものです。
このバス停で降りて寺町を歩いてみてください。
寺ごとに歴史を伝える物語があります。