建て替えのため２０１９年１月から休業していた『石村萬盛堂』の本店が、２０２１年７月３０日にリニューアルオープンしたので訪れてみました。

明治３８年（１９０５年）に博多で創業し、今年１１６周年を迎える老舗です。

旧本店で印象的だった「廻り止め」と書かれたアーチの隣にあった看板を、新本店でも柱の角を取り、前と同じ位置に「鶴乃子」と「萬盛堂」の看板を設置しています。

石村萬盛堂の本店と言えば、博多祇園山笠のフィナーレを飾る追い山のタイム計測所。

新しくなった計測所は山の舁き手から見やすい高さにこだわり、７月１５日の追い山の時だけ建物からせり出す仕組みになっています。

計測所に上がる時にかけられる梯子は、釘を一本も使っていないそうです。

店内では菓子の古い木型、山笠の写真も展示され、博多の文化や歴史を感じることができます。

店内の工房で作るできたてのマシュマロを使ったスイーツをイートインスペースでいただきました。

ふわっプルンとした『つるのこのこ』は、ジャージー牛乳を使ったアイスに、カスタードソース、ホイップ状にしたマシュマロを合わせたスイーツです。

ここでしか味わうことができません！！

老舗『光安青霞園茶舗』のお茶を使用した『博多冷茶』も販売されてます。

７月１５日に発売開始された新しいお菓子「祝うてサンド」

お菓子の名前は「博多手一本」の掛け声「祝うて三度」に由来しています。

手一本を連想する、かわいい手形のクッキーにほろ苦いキャラメルクリームとキャラメリゼしたくるみをサンド。

博多手一本の小気味よい❝シャンシャン❞が響くようなお菓子です。

来年は、舁き山が博多の街を疾走し、新しい計測所での初計測ができますように。