JR竹下駅の近くの平地に、鬱蒼とした楠木に覆われた小高い丘が在り、そこに福岡市指定史跡の「那珂八幡古墳」・「那珂八幡神社」が在ります。
西鉄バスの宮園のバス停からも近い。
50段の階段を上ると、神社が有り、沢山の絵馬が飾ってある。
ご大典記念碑と書かれた石碑が有り、福岡市文学賞を受賞された、桑原廉靖(れんせい)の歌碑も有った。
神社の屋根には十六弁菊の菊花紋が有り、天皇とゆかりの神社と思われる。
那珂八幡縁起には、祭神は、八幡宮(応神天皇)・神宮皇后(応神天皇の母)・玉依姫(神武天皇の母)と書かれている。この神社の祭祀が始まった時期は解らない。
昭和46年、この地の発掘調査が行われ、前方後円墳であることが解り一躍脚光を浴びる事に成った。銅矛鋳型・三角縁神獣鏡が発見され、近畿の前方後円墳と比べると大小の差が有るが、九州で最も古い古墳である。
全長は85mを超え、高さ8mであり、古墳時代前期の物と推測されている。
「絵馬上げ」お金を集め、集めたお金で絵馬を買い神社に奉納する行事が、全国的に珍しく大晦日に続けられている。
近くには、アサヒビール福岡工場やめんべいでお馴染みの山口油屋福太郎等が在る。
いずれも無料にて工場見学が出来る。
少し離れているが、福岡市立埋蔵文化センターにて歴史遺産を勉強するのも面白い。