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大博通り 歴史の散歩道

2018年02月08日(木)
コラムニスト

博多遺跡群出土品が昨年8月に、重要文化財指定を受けました。
昭和48年地下鉄工事に先行して発掘調査が始まると、今まで文献資料でははっきりしなかった中世博多が見えてきたのです、現在までの調査で、弥生から古墳時代の遺跡、古代から中性にかけての東アジアとの交流を示す遺物や遺構など、多くの貴重な発掘がありました。
昨年10月に第213次調査場所(国体通りの萬行寺前)で発掘体験(出土品の洗浄)をする事が出来たのですが、そのおびただしい数の出土品には驚きでした。これは、古代官庁や寺院の影響が薄く、他の地域では殆んど見る事の出来ない、貿易によって発生した都市遺跡という特徴的なものであり、後世に伝えていく役割も果たしたいものです。
これらの出土品の一部は、「大博通り 歴史の散歩道」で歩きながら見て楽しむ事ができます。この散歩道は,JR博多駅を基点に、海に向かって延びる全長2kmの大博通りです。「歴史の散歩道」は弥生時代に始まって、近世に至るまで歴史や文化の香りを感じとれる散歩道です。例えば、旧西銀本店前には、4~5世紀に作られた全長65m の前方後円墳の写真があります。また、東長寺前には、11~12世紀中国との貿易を象徴する美しい陶磁器のレプリカや、更に、日通ビル前(蔵本交差点)には、鎌倉時代に日、中間を往復した貿易船の碇石(220cm、250kg)の展示等々18箇所に、各時代の特色を生かす展示があります。ぜひ一度この散歩道で楽しんでください。

 

「大博通り 歴史の散歩道」スタート地点

 

 

旧西銀本店前、前方後円墳の写真

 

 

東長寺前の中国との貿易を象徴する美しい陶磁器

博多の魅力