博多阪急3階出入り口前、ななつ星専用ラウンジの横にあるJR博多シティの3階改札口をご存じですか?
中に入ると、新幹線専用の改札口があります。
そのエスカレーターを昇ると、目の前に大きな絵が飛び込んできます。
飯塚の出身の、野見山暁治氏の“海の向こうから”というタイトルのステンドグラスです。
幼少の頃、能古島や志賀島を背にして泳いだ博多湾を思い浮かべ、太宰府や都府楼跡を歩き中国大陸から伝わってきた文明や先祖から伝わる時の流れを、故郷として描いたものです。
1920年12月7日生まれ、現在100歳になる野見山氏が99歳の時に描いた作品が、
博多阪急で開催された「アートフェア・アジア福岡2021」に展示されていると聞いて行ってきました。
炭鉱町で育った経験や思いを、闇と明 中間は無いというハッキリしたコントラストで表現しています。
“還ってくる日”というタイトルの作品でした。
この絵を、どう感じるかは見る人の自由だ、と言われたそうです。
私には、いささか難解でした…
アートフェアは残念ながら9月26日で終わりました。
博多駅の他、福岡空港国際線ターミナルにも“そらの港”というステンドグラスがあります。
また、昨年県立美術館に油絵37点を寄贈されたのでそちらでも鑑賞できます。
現在も糸島と東京のアトリエを拠点に制作活動され、今年は各地で100歳記念展を開催中です。
余談ですが、野見山氏は実は博多には深い縁がある方でした。
60歳以上で、中洲ファンなら知らない人はいない程、有名な博多の伝説の高級クラブ「みつばち」のママと
50歳の時、再婚していたのです。
経営にも携わっていて東京から頻繁に博多の西中洲に通い婚?別居婚の生活を20年程されていました。
これは絵を鑑賞して、ますます100歳の元気を頂きましょう!