東林寺の花まつりの行事に行ってきました。博多区博多駅前3-7-21にある東林寺は、住吉通りから二筋奥に入っただけなのに、凛とした静寂さを感じられるお寺です。4月8日当日には、お釈迦様の誕生日を祝う「花まつり」に、近くの保育園の園児たちが参加して、本堂前に安置された花御堂の誕生佛に甘茶をかけて手を合わせていました。
「メリークリスマス」とキリスト様の誕生日は良く知られているのに、お釈迦さまに「メリーシャカ」とお祝いする風習は根付いていないのが、仏教の奥ゆかしい所でしょうか。
東林寺は、黒田藩三代目(光之公)につかえた重臣である立花実山(じつざん)を開基とし、卍山道白禅師を開山に迎え開かれたお寺だそうです。博学多才な実山は中でも、その名を高めたのは茶道における功績です。千利休の茶の湯を知る上で、また中世の芸道の精神を知る上で大変貴重なものとされる「南方録」という本を後世に残したことです。
同じ元禄の世に、曹洞禅の開祖である道元への復古を主張した卍山道白禅師と、わび茶の祖、利休への回帰を計った実山という二人の歴史的な出逢いが、東林寺という形で残っているのは博多の誇りと言えるのではないでしょうか。
梅田住職のお話では、東林寺では「月例座禅会」(毎月第三月曜日より一週間毎朝(6時~7時)を行っているそうで、初心者の方でも20分程前に集まって頂ければ”座禅”の作法を教えて頂けるとのことでした。精神の浄化をされたい方はご参加されてはいかがでしょうか。(詳しくは寺務所までお尋ねくださいとのことでした)tel(092)431-0990