今年の夏「ホテル日航福岡」で、将棋の第５６期王位戦７番勝負の第４局が開催されました。
対戦者は、羽生善治王位と新進気鋭の挑戦者広瀬章人八段です。

対戦を翌日に控えた８月１７日の午後、私は「山笠発祥の地」としても有名な博多の街中にある「承天寺」にお二人をご案内する機会を頂きました。

「博多千年の門」から「承天寺の方丈」まで、ご一緒した時間は僅か４０～５０分程でしたが、枯山水の見事なお庭と鎌倉時代に開山された由緒ある禅寺に、お二人はすっかり魅了されたご様子でした。

言葉を交わしながら感じたことは、お二人とも大変謙虚で穏やかな方だったということです。また、時折見せられる笑顔も印象的でした。

ボランティアガイドを始めてから５年ほどが経ちましたが、日本将棋界に確実に名を残されるような御二方を今回ご案内できたことは、私の一生の思い出になりました。