• Instagram
  • facebook
  • twitter

コラム

TOP > 博多ガイドの会 > コラム > 博多町家吉住邸見学

博多町家吉住邸見学

2020年11月12日(木)
コラムニスト

国登録有形文化財(建造物)吉住邸を見学させていただいた。
旧魚町界隈をまち歩きしていたところ、博多町家の吉住家住宅の表札を見つけ眺めていると、帰宅した家人の方から、中を見ますかと言っていただき、恐縮しながらも案内していただいた。
玄関は板ガラスで、古くからあるガラスは台風にも耐えたが、取り換えた部分の新しいガラスは割れてしまったとのこと。
現在の無機質なガラスとは違い、今も残っている古いガラスは表面が多少波のうつ情感のあるガラスだった。
中に入ると、土間と表の間があり、天井が2階までの吹き抜けのため、非常にゆったりとした空間だった。
これは表の間にある神棚を跨ぐような失礼の無い様にしたためで、2階に上がる階段や2階の廊下は端の方に造ったとのこと。
2階の道路に面した窓には格子がはめられ、風情の豊かさを感じた。
2階をすすむと坪庭が配されており、四季の移り変わりを感じることができると思われた。
1階の奥は居間や台所がある。
京都の家屋に似ている旨伝えたところ、博多町家も税対策で奥に長くなったのかもしれないとおっしゃっていました。
現在では見られる事が少なくなった貴重な建築様式を見学させていただいた事に感激したまち歩きでした。

関連記事

博多の魅力