JR南福岡駅にほど近い場所、博多区元町に「南福岡十日恵比須神社」があります。1年間の厄落とし、新年の期待を込めて毎年12月の第2金、土、日曜日に大祭が開催され大いに賑わいます。
祠を覗くと、縦50㎝、横30㎝ほどの大きさの石が祀られています。こちらの石がご神体です。
明治35年、雑餉隈駅前(現在の南福岡駅のこと。昭和41年、南福岡駅と改称されるまでは駅の名は雑餉隈でした)で旅館業を営んでいた国武嘉平次さんが、ある日須崎の浜で見つけた由緒あるように見受けられた石をご自宅に持ち帰りご神体として大切にお祀りされたのがそもそもの始まりです。
その後、都市計画により町が変貌を遂げていく中で町並みに昔の面影を残す手立ては無いものか?と町の有志が話し合った結果、国武さんの承諾の上、国武家のご神体を町の守護神「恵比須様」としてお迎えすることとなり今日に至っています。
大祭当日は、縁起物の熊手、福笹などが用意されています。
一度お出かけになられてはいかがでしょうか?