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レトロな銭湯 鶴亀湯

2025年03月19日(水)
コラムニスト

噂の鶴亀湯に行って来ました。
場所は住吉神社西門前の天竜池のすぐ先に昔ながらの「ゆ」の看板が見えます。鶴亀湯という煙突のある建物で、懐かしいようなレトロ感のある銭湯です。
近づいてみると、
御案内
開店 午后三時  閉店 午后十一時半迄
定休日 日曜日 博多区住吉二丁目 サウナ 鶴亀湯  と掲示されています。
又、宮崎産(日向)の備長炭効果でお湯がアルカリ性に変わり、美肌作りに効果を発揮するという表示もあります。さっそく暖簾をくぐり、頭上の鶴と亀の絵を見ながら玄関に入ります。
靴を脱いで奥の女湯入り口から入ると、なんと番台があっておかみさんが座っていました。てきぱきしたおかみさんに代金480円を支払い、ワクワクしながらの入場です。
タイムスリップしたようなこの銭湯、脱衣所にはロッカーや棚、脱衣かごなどは十分に揃っていて、横長の大きな鏡もあります。部屋の隅には昭和家電のような、椅子付きおかま型のドライヤーもありました。右手には小さなサウナ室、突き当りが浴場です。
浴場には水風呂1か所と深さの違う浴槽が2か所あり、温度高めと少し低め(40℃以上)の気泡風呂になっていて、奥の浴槽には布に包まれた備長炭が湯船に浸けてありました。
銭湯といえば富士山の絵ですが、富士山と周りを飛ぶ鶴、岩の上で見上げている亀がバランスよく壁面に描かれています。この光景だけでも感動です。
まず体を洗ってからサウナ室で数分、それからゆっくり湯船につかりました。
備長炭効果なのか、柔らかい感じのお湯です。
お客さんは地元の方々だけでなく、ビジネスマン風の若い男性や女性も来店していて人気があるようです。おかみさんにいろいろ尋ねたかったのですが、忙しそうで大正10年(1921年)から営業していることだけ答えてくれました。すごい、100年以上も続いています。
ここは福岡市浴場組合に入っていて年間行事もあり、6月24日にはバラ風呂が予定されています。銭湯は全国的にかなり減少しているので、残してほしいですね。
今回は初めてでしたが、近いうちにまたリピートしたいと思います。

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