下の写真は福岡近辺にお住いの方達はお分かりだと思いますが、私が遠方に出かける時に持っていく博多土産のひとつである東雲堂「二O加煎餅」のおまけとして入っている<博多仁和加>を演ずる時に被るお面(半面)です。<はかたにわか>と読みます。
私自身はまだ人前で<博多仁和加>を演じた事はありませんが、毎年開催されている盆仁和加大会に知人が出場している関係で、年々ハマり込んできていていつか演ずるほうに回ってみたいなと思っています。
博多ガイドの会にも優勝・準優勝・入賞を何回もされている大師匠がおられますが、先行して昨年のガイド研修時に習った<博多仁和加>について、簡単にご説明させて頂きます。
博多にわかの起源の説は多々あるそうですが、黒田如水(官兵衛)が若い時に姫路の祭りで見た個人の悪口・政治に対する不満を言い合う悪口祭を、いつか政治に取り入れたいという事で、福岡入りした際に博多の町人に伝えたところから始まったという説が私のお気に入りです。博多仁和加ではさらに、伝統的な博多言葉を用いて政治や世相を風刺したり、人々の日常を表現したものなど種類も色々あります。お面をつけて鐘や三味線なども入るととても賑やかなものになります。
どうしてお面を着けるのかは二通りで、その人・動物・神などになりきるための面と、悪口を言っているのは誰か判らない様に正体をかくすための面と言われています。(言葉と格好で判るのですが知ってて知らんふりするのが面白い)
最後に簡単な博多にわか(定番)を1つ紹介します。
「ほらあんた、いま学校で色々問題が発生しようけん先生ば交えて保護者会ばするって言いよんしゃったバッテン、いつ頃 行くごとになっとうと?」
「学校なら、きょう行く!(教育)」
最近は至るところの筋肉が緩んできて、顔のパーツもなんでもかんでも垂れて、いずれ半面を着けずに博多仁和加の演者になれるかも知れない永田からでした。