はかたじしゃまちのうえるかむげーと はかたせんねんのもん
観光スポット 博多旧市街エリア「博多千年門(はかたせんねんのもん)」は、博多を訪れた観光客を歴史的文化財が多く残る博多の寺社町エリアへと導くウエルカムゲートです。博多の繁栄を願う地域住民、地元企業、行政が一体となって建設に取り組み、平成26年3月に完成しました。
歴史的文献によれば、博多から大宰府政庁へ延びる官道には、江戸時代に「辻堂口門(つじのどうぐちもん)」と呼ばれる博多の入り口となる門が存在していたようです。「筑前名所図会」にも門の図が描かれています。
門はかつての「辻堂口門」にならった木造の四脚門様式で、切妻本瓦葺(きりづまほんかわらぶき)、中世博多の寺社様式となっています。門扉の板材には、太宰府天満宮より寄贈された樹齢千年の「千年樟(せんねんぐす)」を用い、欄間には博多織の献上柄模様が刻まれています。
また、承天寺通りは、車道を小川に、歩道をその川岸の遊歩道に見立てた造りとなって、承天寺の仏殿と方丈を結ぶ石畳は石橋をイメージしています。
博多にお越しの際には、ぜひ新しい博多の観光スポット「博多千年門」をくぐって承天寺通りを通り、寺社町の散策をお楽しみください。
●「博多千年門(はかたせんねんのもん)」「辻堂口門(つじのどうぐちもん)」
門の名称は全国に募集し、約1,300点の応募の中から、多くの人から広く親しまれる名称として「博多千年門」、歴史的な名称として「辻堂口門」に決定しました。博多の古い歴史を大切にし、これからの千年の繁栄を願ってのものです。
●扁額
門の表に掲げられた扁額「博多千年」の揮毫(きごう)は菅原道真の子孫にあたる太宰府天満宮宮司、西高辻信良氏によるものです。
見返りの扁額「萬年正続(まんねんしょうぞく)」は、承天寺の開山聖一国師が修行した中国杭州市の径山萬壽寺(きんざんまんじゅじ)の現住職、戒興(かいこう)氏によるもので、千年も万年も長きにわたり栄えることを祈念された言葉です。
●太宰府天満宮より寄贈された樹齢千年の「千年樟(せんねんぐす)」を用いた門扉