博多仁和加は、福岡市指定無形民俗文化財として、長い歴史と伝統を持つ郷土芸能です。
「ぼてかずら」に「にわか面」と言われる半面を着け、博多弁を使い、会話の最後に面白いオチをつけて、話をまとめるもので、題材として世相を反映させたユーモアな即興笑劇です。
博多仁和加の起源については、諸説があります。黒田如水・長政父子が播磨国一宮・伊和大明神の「悪口祭」を移入し、藩政に資する手立てとしたことに始まるとする説や寛永年間に藩侯黒田忠之公の頃に始まったとする説などがあります。
「にわか」は全国でも二十を超える地域で継承されていると言われていますが、「にわか面」など江戸時代以来の装いを継承している、博多を代表する民俗芸能です。
仁和加の種類としては、次のものがあります。
1.「一人仁和加」 一人で演じるにわか
2.「掛合い仁和加」 二人(複数)で演じるにわか
3.「借物仁和加」 借り物にかけて演じるにわか
4.「即席仁和加」 お題を頂戴して演じるにわか
5.「段物仁和加」 芝居形式で演じるにわか