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普賢堂千灯明(夏祭り)

2015年08月03日(月)
コラムニスト

博多の風情を今も残す普賢堂筋(御供所町)。この町の通りに面して普賢菩薩を祀る叶院があります。「普賢堂千灯明」は普賢堂三ヶ町と寺中町で叶院を中心に行われる夏祭りです。

江戸時代(1732年)の享保の大飢饉で、博多も農作物が不足し多くの犠牲者を出しました。
普賢堂では、この時祈祷をして死者を弔ったと言われています。その後毎年7月24日に供養をして千灯明が続けられており、およそ280年続いている歴史ある夏の行事です。

午後7時頃から叶院の住職による読経が始められ、その後、各町内において辻祈祷が行われます。子供たちが大きな団扇で風を送りながら後を追ってゆく姿が普賢堂千灯明の風物詩となっています。お祭りは午後9時頃に終了します。

『お寺のある所に人が集まり、人の集まるところに伝説ができる』と言われています。

御供所町には、名刹として知られているお寺(東長寺、承天寺、聖福寺)が多々あります。
博多駅から歩いて10分程度の所に、先人達が作ってくれた「博多の心」が今も脈々と息づいていることに感心します。

あなたも、この地を訪ねて『温故知新』を体験してみませんか?


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