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清流公園(博多区中洲1丁目)の変遷

2017年11月09日(木)
コラムニスト

『旅とローカルの交差点』をテーマに、旅行者にも地元の人にも”安心して楽しめる新しい夜の遊び場を創ろう”と、清流公園で開催されている『千年夜市』があります。

毎週金曜(17:00~23:00)と土曜(16:00~23:00)に開催されています。
(今年は、8月4日(金)から、10月28日(土)までの限定期間です。)(9月8日(金)と9月9日(土)の二日間は、「中洲JAZZ」の野外ステージ有り。)

博多駅から近くまでバスが出ていますが、歩いても20分くらいで着きます。広くはないですが、那珂川沿いにあって昼間は散歩などのんびりできる公園です。「キャナルシティ博多」の目の前なので、ついでに寄ってみるのも良いですよ。
昼は暑いが夜は涼しくなる最高のシーズンに、ロケーション最高のにぎやかな川沿いで夕涼みがてらの「夜市散策」はいかがでしょうか!

会場では、博多一口餃子、ケバブサンド、焼き鳥など計34店舗が日替わりで出店する飲食コーナー「チカッパ横丁」を設けるほか、雑貨などをそろえるナイトマーケット、音楽ライブやダンスショーがあります。

また、この公園の南端には巨大な燈篭があります。「博多町家寄進高灯籠」です。この燈篭は明治時代に博多で漬物屋を営んでいた八尋利兵衛が発起人となり、博多に遊園地をオープンさせた記念の燈篭です。

出資者の屋号が刻まれていて、スポンサー広告のような役割を果たしていたようです。

遊園地は現在のキャナルシティ博多敷地内にあり、住吉向島遊園地として1897年に開園。東京にあった向島遊園地をモデルにして建設されました。

この八尋利兵衛という人はかなり行動的な人で、川端商店街で行われる年末セール「せいもん払い」を始めた人でもあります。せいもん払いは大阪で行われていたセールを見て博多でも!と実行して大当たりしました。

さらに、東京の隅田川で行われた両国花火大会を見て、1917年福岡でも那珂川で花火大会を実施。これが後の大濠花火大会へと繋がっていきます。

遊園地は無くなりましたが、川端商店街の「せいもん払い」や、福岡で夏のイベント「大濠花火大会」の生みの親、凄い人だったんですね。

この燈篭、明治から大正にかけての博多経済界を知るうえでも貴重な資料です。
本当に興味深い燈篭がある清流公園、夜の景色も素晴らしい所です。

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