現在、「博多ガイドの会」では週３日ほど、町歩きを実施していますが、もうご参加されましたでしょうか。

毎回、決められたコースを１時間半から２時間かけて歩くわけですが、そんなガイドの最中に時として、心和むことや思いがけない出来事に出くわします。一つは寺社や「博多町家」ふるさと館で催されるイベントで、知らずに訪れた時にたまたまその場に居合わせると感動とともに喜びもひとしおです。

もう一つは思いがけない発見といいますか、寺社の境内や沿道にそこはかとなく咲く季節の花々です。

花好きの方はもちろん、普段あまり花に関心を持たない方であっても、境内や通りを彩り豊かに飾る花々の自然美の風景には心和ませられるのではないでしょうか。

先日、自分もガイドの会発足以来、初のガイドの機会がありました。禅のコースを担当しましたが、最初の承天寺では仏殿がある境内で、まだ肌寒さが残る初春にあって、すでに薄桃色の梅の花が咲き始めていました。

また、妙楽寺へ誘う砂利道では個人宅の塀から突き出た梅が黄色くほころび、永寿院の格子越しには白と赤の梅の花が目を癒してくれます。

３月にもなれば日和も暖かくなり、木々の緑も花々の彩りも命を吹き返したかのように一段と力強く、また、目に鮮やかに映えてくることでしょう。寺社巡りの町歩きも、単にガイドに就いて歩くだけではなく、自然の美しさにも気を遣いながら心豊かに歩いてみてはいかがでしょうか。

一度参加された方も、また同じコースを歩くことで前と違った風景に驚かされるかもしれませんよ。