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街中のパブリック・アートを考える

2018年04月11日(水)
コラムニスト

福博の街中には、いろいろなアート作品が設置されています。企業や地元の各種団体が協力して
設置した200作品以上のパブリックアートが点在しています。

誰もが自由に行き交うことができる場所に芸術作品を設置し、街が個性的・魅力的になり、人々
の心が豊かになることを目的に「彫刻のあるまちづくり」が進められてきたようです。

パブリックアート(public art)とは、美術館やギャラリー以外の広場や道路や公園など公共
的な空間(パブリックスペース)に設置される芸術作品を指す。設置される空間の環境的特性や
周辺との関係性において、空間の魅力を高める役割をになう、公共空間を構成する一つの要素と
位置づけされる。記念碑的なものより、象徴的なもの、 コンセプチュアルなもの、建築の壁画、
音、風、光などを利用したものも含まれると定義されているようです。

その走りとなる作品が、博多駅前広場(博多口)にあります。
「着衣の横たわる母と子」ヘンリー・ムーア作品がそれです。1983年(昭和58年)に設置
され、三代目の駅舎時代からは設置形式も様変わりしましたが、公共空間を構成する一つの要素
と位置づけされ、空間の魅力を高める役割をになう”パブリック・アート”のシンボルでしょう。

博多駅前広場には、博多が生んだ天才絵師の西島伊三雄氏の「博多山笠」の横幅16mのレリー
フや、米治一氏制作の「黒田武士像」、安永良徳氏制作の「博多節舞姿」、藪内佐斗司氏の「金
かえる」と「縁結び七福童子」などが設置されています。

さらに、博多駅前通りに足を進めると、林立するオフィイスビルのなか、ひときわ目立つ赤茶色
のインド砂岩に覆われた”西日本シティ銀行・本店ビル”(磯崎新氏の設計)があり、その前に
はジョエル・シャピロ氏の「WALK」が設置されていまする。

この通りには、日本のモダン建築設計を代表する”丹下健三研究所”で、磯崎新氏とライバルで
もあった、黒川紀章氏設計の「損保ジャパン日本興亜福岡ビル」もあり、そのビル空間には多田
美波氏の「時空No3」が設置されています。

キャナル・シティ博多の方に足を延ばすと、イーストビル前には台湾出身の作家(ハン・イー氏)
の「福蛙(ラッキーフロッグ)」が出迎えてくれる。キャナルのビル内には、ビデオアートとい
う芸術を確立したアーティスト(ナム・ジュン・パイク氏)の作品があり、伊藤若冲の作品をモ
チーフとしたデジタル・アート(鳥獣花木図屏風・樹花鳥獣図屏風)も設置されています。

まだまだ、福博の街中には数多くのパブリックアートが点在しています。
自分の感性を磨ける、作品を含めた街中空間と対話をする”町歩き”を楽しむのはいかがですか。

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