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二代目博多駅のおもかげ

2018年07月19日(木)
コラムニスト

二代目博多駅は、現在の博多駅(四代目)より北西に600m、現在の大博通りにありました。明治42年に建てられ、昭和38年12月に三代目博多駅が開業するまで、博多の玄関口でした。
この駅舎は「西国一の駅舎」と言われたほど豪華だったとか。
ルネッサンス様式のデザインで、柱の1本1本に丹念な彫刻が施され、3等待合室にもマントルが付いた暖炉が設けられ、トイレの仕切りは大理石だったそうです。
しかし、この駅舎は残念ながら取り壊されてしまいました。今なら移転保存をするところなのでしょうが。

引用:「福岡市 市制100周年記念 ふるさと100年」

この二代目博多駅のわずかなおもかげの一つは現在の博多駅の屋上公園にあります。
ホームの支柱が3本、天を突くように立っていて、当時の駅舎の立派さを体感できます。
この柱は、住吉神社に長らく保存されていたもの、との説明書きがあります。

もう一つは、駅舎の石造りの柱で、こちらは山王公園の中にある日吉神社にひっそりと立っています。裏面に当時の、22~24代福岡市長の次のような言葉が刻まれています。
「明治二十二年九州鉄道時代建築せしものを(注)昭和三十八年新駅舎に改築せられしにより 此処に其遺物を残すものである
昭和三十九年  福岡市長  阿部 源蔵」
(注:二代目博多駅の竣工は明治四十二年六月です。)

さて、博多駅の石柱がどうしてここに?と宮司さんにお尋ねしたところ、この神社に奉納されたからですよ、とのこと。
なるほどそうか、と納得すると同時に、日吉神社の神様が、広く博多の町の人々に尊崇されていたことに改めて気付かされました。

百年以上前に建てられた二代目博多駅のわずかに残るおもかげです。

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